音声ブラウザーをはじめとする障害者向けの支援技術の多くは、キーボードによる操作を前提として開発されています。視覚に障害を持ったユーザーは、マウスによる操作を前提とした、グラフィカル・ユーザー・インターフェイスの利用は困難です。
さらに高齢者など、あまり視力の良くないユーザーや、コンピューターの操作に不慣れなユーザーは、マウスカーソルを見失いやすく、キーボードによる操作のほうが、操作上の負担が軽くなる場合もあります。
Lynxなどのテキストブラウザーの中には、マウスによる操作を全く受け付けないものもあります。
ノートパソコンのポインティングデバイスは、メーカー毎にかなりの癖があるために、使い慣れていないメーカーの場合は、キーボードの方が快適に操作できる場合も多いです。
携帯電話やモバイル端末には、そもそもマウスによる操作とは、あまり縁がありません。
将来的に、インターネットに接続可能なテレビの普及が進んだ場合、ユーザーのブラウザー操作の手段は、マウスからリモコンにシフトしていく可能性も考えられます。
通常のHTML要素のみを使ってコーディングされているウェブページは、ほとんどのブラウザーで〔Tabキー〕や〔↑〕〔↓〕〔←〕〔→〕等の方向キーや、〔enterキー〕を利用した操作が可能になります。
サイトを公開する前に、キーボードのみを使った場合でもサイト内の全てのコンテンツがアクセス可能かどうかテストしてください。
インターネットエクスプローラーバージョン6の場合
上段の2つのボタン(イベントハンドラにonkeypress,onkeydownを指定している例)は、キーボードの〔enterキー〕を押すことでイベントが実行されますが、マウスボタン(左クリック)には全く反応しません。
同様に3番目のボタン(イベントハンドラにonmousedown指定している例)は、マウス左クリックでイベントが実行されます。キーボードによる〔enterキー〕の入力には、反応しません。
4番目のボタン(イベントハンドラにonclick指定している例)は、マウスの左クリックとキーボードによる〔enterキー〕の入力の、いずれの場合にもイベントが実行されます。(ただし古いバージョンのIEの場合は、マウスの左クリックにしか反応しません。)
5番目のボタンは、onclick属性とonkeypress属性が併記されているので、マウスボタンとキーボード入力のどちらにも反応します。
上記の5つのボタンのhtmlソース
<ol><li><form><input type="button" value="onkeypressで新しいウィンドウが開きます〔4〕" onkeypress="window.open('index.html')" accesskey="4"></form></li> <li><form><input type="button" value="onkeydownで新しいウィンドウが開きます〔5〕" onkeydown="window.open('index.html')" accesskey="5"></form></li> <li><form><input type="button" value="onmousedownで新しいウィンドウが開きます〔6〕" onmousedown="window.open('index.html')" accesskey="6"></form></li> <li><form><input type="button" value="onclickで新しいウィンドウが開きます〔7〕" onclick="window.open('index.html')" accesskey="7"></form></li> <li><form><input type="button" value="onclick,onkeypressで新しいウィンドウが開きます〔8〕" onclick="window.open('index.html')" onkeypress="window.open('index.html')" accesskey="8"></form></li></ol>
ウェブページ全体がflashで構築されている場合、〔Tab〕キーによるフォーカスの移動が途中までしか行えなくなってしまう場合があります。(袋小路のように、一定の範囲を行ったり来たりするだけで、特定部分より先には、フォーカスが全く移動しなくなります。)
某日本代表の男前のゴールキーパーのオフィシャルサイトが、まさにその典型例なのですが、このようなケースは他のサイトにも多々見受けられます。
このようなケースは、tabindex属性をきちんと指定することで、回避することができます。
詳しくはマクロメディアのサイトを参考にしてください。
そもそも、.swf形式のファイル自体が、ユーザーの環境によっては、全く利用することができない場合があります。したがってページ全体をFLASHで構築することは極力避けて、必ず代替手段(テキスト形式が望ましい)を、併用するようにしてください。